GUI世代のためのCUI入門以前 ー Vim導入方法
勝手にGUI世代のシリーズを書いていますが、今回はVimについてです。
VimはUNIX系OSやLinuxに、最近ではほぼ標準搭載されているCUIテキストエディタです。世の中にはたくさんのGUIテキストエディタがありますが、どれも同じようなもので、細かなことができない場面がたびたびあります。
また、サーバーのファイルを編集をしたりする際にはとても便利です。
それから僕のように、操作感が気に入って使う人も結構多いです。移動や置換、検索や保管などを自由自在に行えて、自分のための開発環境を自分好みに整えることができる気持ちの良さはなかなか無視できません。
CUIテキストエディタとしては他にEmacsがありますが、僕はVim派なので今回はVimの紹介をします。
導入、とはいってもMacには最初からVimが入っています。試しに
$ vim
としてみると、Vimが起動するはずです。
Vimを操作するのにマウスはほとんど使いません。Vimを使う上で重要なのが「モード」の概念です。モードは四種類あります。
Vimのモードについて
1. ノーマルモード
起動したときはこの状態です。この状態でキーを押しても何も入力されません。文字を書き込みたいときは「挿入モードに」、コマンドを実行したいときは「コマンドモード」に移る必要があります。
ノーマルモード以外のモードにはノーマルモードからしか移ることができません。
各モードからノーマルモードに戻るには Esc を使います。よく連打します。
2. 挿入モード
挿入モードは読んで字のごとく、文字を挿入するモードです。
挿入モードに移る方法はいくつかあります。以下がその方法です。
- i ― カーソルの位置に挿入を開始する
- a ― カーソルの直後に挿入を開始する
- c ― カーソル行から複数行削除して挿入を開始する
- r ― カーソル位置から複数文字を削除して挿入を開始する
- o ― 改行して挿入を開始する
最初は i と a だけで十分です。徐々に使う数を増やしていけば、どんどんVimが手になじみます。他にも I や A は頻繁に使います。